母の実家
母の所有する愛知の家に行きました。
もう何年も誰も住んでいなくて、完全に廃墟です。
まもなく取り壊されます。
亡くなった祖母や伯母のアルバムを、自宅へ発送する為ダンボール箱に入れました。
他に保管したい遺品はないか、家の中を一通り確認しました。
台所に入った時、ふと温かさに気づきました。
空中のある場所に両手をかざすと、熱いものを感じるのです。
1月中旬の冷えきった廃屋ですから、はっきりとわかりました。
目に見えない何か熱いものが、頭上の空中に浮かんでいたのです。
初めての体験で驚いてしまいました。
でも、なぜか怖いとは思いませんでした。
手をかざしながら、別の部屋も歩いてみました。
何も感じませんでした。
不思議な現象はあそこだけかと思い、また台所に戻りました。
もう一度手をかざすと、今度は感じませんでした。
消えちゃったのかなと思いながら、台所の違う方向に手をかざしてみました。
すると、先ほどの位置から1メートルぐらい左下、テーブルの上に熱を感じました。
移動していたのです。
その時、何かが「在る」と言うより、「居る」んだなと思いました。
「誰ですか?」と尋ねました。
映画と違い、物音もしないし何も起きません。
ただ、熱いものが宙に浮かんでいるだけです。
でも、家を守ってくれていた気がしました。
「今までありがとうございました」とお礼を言いました。
そして、ヒーラーにできる「供養」を行いました。
最後に、お別れに手をかざすと、もう台所にはいませんでした。